診療方針

糖尿病や脂質異常症といった疾患の治療や重症化の予防には、臓器移植など一部の治療を除けば手術室やカテーテル検査室など大掛かりな医療設備は必要とされないことが多く、我々は自分達の専門とする分野の薬物療法や、侵襲的ではない検査については先進的な診療を患者さんに提供することができると考えています。

ただし無症状であることが多い疾患が、時間を経て生命の危機を招くような病態に進展するかどうかは患者さんの生活や病気に対する考え方でも差が現れることがあります。
生活習慣病と言われるには縁遠いにもかかわらず家族歴が濃厚な糖尿病や家族性高コレステロール血症の患者さんには、周りの人からもしくは自分自身で「生活習慣が悪い自分に責任がある」と考えてしまい悩む方もいらっしゃいます。また、無症状であるがゆえに本当に治療しなければいけないのかと考える方もおられるかも知れません。

我々は生活様式や考え方の相談にも乗れるような存在のかかりつけ医でありながら大きな病院でなくとも専門性の高さを維持できる医療機関であることを目標にしています。

ごあいさつ

当院は昭和55年の開院以来、皆様の良きかかりつけ医であることを第一の目標とし診療を行なって参りました。

社会構造の変化、多様化により糖尿病を始めとした肥満症、高脂血症、高血圧などの生活習慣病により 心筋梗塞や脳卒中などの動脈硬化性疾患が増加の一途を辿っていることから、 生活習慣病に対する専門的な診療が今後の地域の皆様の健康を考える上で必要ではとの思いを持って診療にあたっています。

予防の観点から特に糖尿病に対して早期発見、早期治療を実践することで合併症の進行を防ぐことを第一とし、 他の高脂血症や高血圧に対してもただ漫然と治療を行なうのではなく、食事指導などを通して正しい知識を伝え、 健康への高い意識を持っていただければ幸いと考えております。

今後とも皆様の「quality of life(生活の質)」を守ることを目標に 一同挙げて遭進していきたいと思っておりますのでよろしくお願いいたします。